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第14回 「新布石発祥乃地」碑記念囲碁大会

                                   主催 日本棋院長野県本部

 優勝 A組 羽田晋一さん B組 丸田守成さん

    C組 轟 世紀さん D組 滝沢 繁さん

 

 14回目を数える「新布石発祥之地」碑記念囲碁大会(主催・日本棋院県本部)は9月23日、長野市の県社会福祉総合センターで開きました。今回は新布石の碑が立つ地獄谷温泉(山ノ内町)を訪ねる首都圏からの囲碁の旅の一行約20人も参加。大会を盛り上げてくれました。

 記念大会は合わせて約80人が集い、棋力別にA~Dの4クラスに分かれ、ハンディ戦のスイス方式4回戦で戦いました。今年も小・中学生、女性がふるって参加し、無差別のAクラスで廣川晴弘くん(高山村高山中2年)が3位に、Cクラスで小林太一くん(須坂市須坂小5年)が3位に入りました。

<記念大会結果>

 Aクラス(無差別)

  優 勝 羽田 晋一六段(長野市)

  準優勝 駒村 昇平六段(千曲市)

  3 位 廣川 晴弘六段(高山村)

  敢闘賞 中川 剛志七段(東京都新宿区)

      堀内 隆義六段(中野市)

      辻  直弥六段(長野市)

      太田 武八六段(長野市)

 

 Bクラス(五・四段)

  優 勝 丸田 守成五段(長野市)

  準優勝 金井 元司五段(飯綱町)

  3 位 中里 利男五段(神奈川県藤沢市)

  敢闘賞 松本 直樹五段(長野市)

      青山  裕四段(飯綱町)

 

 Cクラス(三・二段)

  優 勝 轟  世紀(長野市)

  準優勝 泉   馨(長野市)

  3 位 小林 太一(須坂市)

  敢闘賞 宮崎 忠雄(長野市)

      西島 幸子(長野市)

      大蔵 数士(長野市)

 

 Dクラス(初段~級位者)

  優 勝 滝沢  繁2級(長野市)

  準優勝 宇田 文男初段(長野市)

  3 位 堀   登初段(長野市)

  敢闘賞 佐藤千世子初段(上田市)

      小林 公夫1級(長野市)

 

 

信州は近代囲碁の発祥の地-とあいさつする山根敏郎本部長

視覚障害者用に開発されたアイゴ(碁盤・碁石)での対局

「新布石・木谷道場ギャラリー」 地獄谷温泉・後楽館にオープン

 

 囲碁の旅一行のリーダーは新布石を編み出した木谷實九段の子息の木谷正道さん(神奈川県平塚市在住)です。木谷さんは全国盲学校囲碁大会の世話人も務めており、日本視覚障害者囲碁協会代表の柿島光晴さん(アマ四段)らも一緒に来訪。持参した「アイゴ」と呼ぶ、目が不自由な人たちが碁を楽しめる碁盤・碁石セットで、対局を披露してくれました。

大会参加者も手すきの時間にアイゴによる対局を観戦。碁盤に碁石(突起のついた石が黒、突起のない石が白)をはめ込むつくりのアイゴに感心しながら、柿島さんたちが盤面をなでて相手の着手を確認しては打ち進める様子を、興味深げに見守っていました。

  *   *

一行は翌24日、近代囲碁の師とも仰がれる木谷實、呉清源の両棋士が滞在して新布石を発案したことで知られる地獄谷温泉「後楽館」に宿泊。この日に合わせてデビューした「新布石・木谷道場ギャラリー」のオープニングに立ち会いました。ギャラリーは木谷師や木谷道場にちなんだ100点の写真、作家川端康成が木谷師に宛てた手紙など囲碁史にかかわる貴重な史料が並び、愛棋家が自由に打てる碁会所にもなっています。

木谷正道さんは「長野県本部の支援もいただき、充実した囲碁の旅になりました。来年以降も記念囲碁大会に参加しながら、近代囲碁の発祥の地を訪ねる旅を企画していきます」と話しています。

 

オープンした「新布石・木谷道場ギャラリー」

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