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第47回 ジャンボ囲碁大会 参加レポート

                                           記 米倉丈博 

平成30年 2月25日

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 日本棋院東京本院にて、15人一組の団体戦「ジャンボ囲碁大会」が開かれました。

今年は私の囲碁仲間を中心にメンバーを集め、「信州オールスターズ」という名前で長野県チームを結成して出場することができたので結果をご報告いたします。

 リニューアルして内装がきれいになり、国民栄誉賞の受賞に沸く、市ヶ谷への遠征レポートです。

 我々、信州オールスターズの上位陣には県代表経験者の武林さん、中西君を筆頭に、県内外で活躍する若手の実力者を招集しました。

県本部事務局の羽田晋一さんにも参加していただき、チームを引き締めてもらいました。

 今回初めて長野県チームを結成するにあたっては、ただ単に強い人を集めて上位進出を狙うのではなく、棋力を問わず希望者を募り、親睦を深めることが最大の目的でした。

 

 半年以上前からメンバーを募った結果、囲碁ガールあり、将棋の県代表あり、書道の先生あり、群馬・横浜から駆けつけてくれた助っ人ありと、オールスターズと呼ぶにふさわしいバラエティーに富むメンバーを集めることができました。

みなさん、碁が強いかどうかはともかく(?)非常に見どころのある人物ばかりです!

私の個人的な呼びかけに応え、参加してくれた皆様にはとても感謝しています。

 

 日程的にも前泊が必要なため、八王子郊外の碁盤完備の温泉旅館「陣谷旅館」にて囲碁合宿を企画し囲碁仲間の交流をしました。

​参加してくれたメンバーからは「初めて囲碁合宿というものに参加でき、楽しかった」「15人の団体戦なんてなかなか出る機会がないので貴重な経験になった」という声も聴かれ、私も企画した甲斐があったなとうれしく思います。

特に低段者の人がこのイベントを楽しみにしていてくれたように感じました。やはりこういう機会が少なかったからですかね。

 今年から主催者がチームの強さを考慮し、A・Bブロックに振り分けられることになりました。

スイス方式で4局を戦います。(最終戦の結果は表示されませんでした)

 Aブロックは、強豪チームがひしめく激戦ブロック。主将から15将まで全員、県代表クラスの実力者を揃えたチームがいくつも存在し、ハイレベルな戦いが繰りひろげられます。

長野市出身の滝沢千春さんが主将を務める「新宿囲碁センター」、村上深さん率いる「白門グラス(中央大学OB会)」もAクラスに出場していました。

倉科姉妹が参加する「戦闘囲碁girls」は関西の女子大学生囲碁部員で結成したそうです。

毎年、私は白門チームで参加の声をかけていただくので何度か出場したことはありますが、15人が並ぶ団体戦というのはやはり圧巻です。

(ちなみに主将のニギリで副将以下は白黒交互に入れ替えるのですが、下位の席で出場するとはるか遠くで主将がニギリをしていて、その結果がなかなか伝わってこないという 笑 )

ぜひ信州囲碁界からもチームを出してみたいと思っていたところなので、今回それがついに実現したのは感慨深いものがありますね。

 我々の信州チームはBブロックへ出場することになりました。

主将をはじめ、上位の数名はたしかに県内トップクラスの選手ですが、下位メンバーは低段者も多くいるので、まろやかなBブロックに入れて本当に良かったです。

下手にAブロックに入って、ボロボロに負けて「もう来年は出たくない」って言われてしまっては私も悲しいですからね。

1回戦 VS はねクリボーLV8d

 初戦は長野県出身の宮川一起君が幹事を務める、慶応大学囲碁部の学生チームと対戦しました。

相手チームの上位メンバーは関東学生リーグでも活躍する選手たち。

主将戦の勝利のほか、7将、8将が半目勝負を制すなど善戦しましたが、残念ながら及ばず6-9負け。

まあ私は出ていないので、こっちはメンツを落としている!と言いたいところですが、相手も宮川君を温存していたので同条件だったようですね。

結果的にはこの慶応チームがBブロックで準優勝を果たします。おめでとうございます!

2回戦 VS IGOの仲間たち2018

 ジャンボ大会で毎年見かけるチームです。(株)IGOホールディングスの主催する初段育成プロジェクトのメンバーとお聞きしました。ほとんどが級位者中心のメンバーということもあり、15-0で勝利。

私は4将で出場しましたが、相手の小学生の男の子は手つきもしっかりしていたし死活もよく読めていたので、これからどんどん強くなるんだろうなあと思いました。

級位者の方が楽しめて強くなる環境を作っているというのは素晴らしいことだと思います。

3回戦 VS モノクローム

 囲碁サロン渋谷の若手チーム。

私は13将で出場、相手の女性は級位者の方でした。碁を覚えて半年くらいということでしたが、終局までしっかり打っていたし、局後の検討では「最後まで石が死なないことが目標なんですよ」と笑顔で話していたのが印象的でした。

私がだいぶ癒されていた一方で、上位メンバーは囲碁インストラクターをはじめ、ハイレベルな戦いが繰りひろげられていたようです。

勝敗を交互に入れあう接戦でしたが、最後はなんと8-7で勝利!

相手チームは1、2回戦を7-8で負けていたので、我々も空気を読んで8-7で勝ちにいくべきかと思っていましたが、まさか本当にそうなるとは。

これで4局目を勝てば入賞まで見えてきました。

4回戦 VS 清楽会ホワイト

 清楽会はブラックとホワイトの2チームが出場しています。

​強豪チーム相手に下位メンバーが次々と敗れる中、ここは上位メンバーが奮起してくれました。

途中経過も、勝ち星が先行する良い展開。4将羽田さんが逆転で半目勝負を制すと、最後は6将戦に人だかりができます。注目の1戦は下平君が6目半の勝利!

チームはまたもや8-7で勝利を収めました。

​最終結果はチームとして3勝1敗でBブロック4位に入賞しました!

全勝者が2人(武林俊之さん、丸山耕平君)、さらには全敗者が1人もいなかったのは、私の戦前の予想を覆す大健闘でした。

また来年も長野県チームを組んで(Bブロックへ)出場したいと思いますので、よろしくお願いします。

​面白そうだから自分も出たい!という方は米倉まで、お気軽に声をかけてくださいね。

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