第43回 県アマチュア選手権大会 (信濃毎日新聞社)
高1の小野寺翔くんが初優勝!
準優勝は上條浩平さん
松本勢が1、2、4位
第43回県アマチュア囲碁選手権大会(主催・信濃毎日新聞社、日本棋院県本部)は8月18日、長野市の県社会福祉総合センターで開き、松本市の小野寺翔くん(16)が初優勝を飾りました。小野寺くんは松本深志高校1年生。6月の第43回高校囲碁選手権の県大会でも優勝しています。
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大会は県内4地区の予選を勝ち抜いた中学生から80代までの32人がトーナメント戦で競い、決勝は小野寺くんと同じ松本市の上條浩平さん(29)が対戦。黒番の小野寺くんが2目半勝ちを収めました。小野寺くんは序盤で劣勢に陥りましたが、「粘り強く打つことができました」と初優勝を喜んでいました。
小野寺くんは11月23、24日に東京・日本棋院で開く全国大会に出場します。
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予選通過の32人のうち南信の吉川文雄さん(高森町)、宮崎洋一郎さん(駒ケ根市)は都合で出場できず、代わりに福澤秀伸さん、中村功さん(ともに伊那市)が出場しました。また今回は敗者向けにトーナメントの交流戦を用意し、1回戦、2回戦、準々決勝の敗者の中でそれぞれ1位となった武林俊之さん(松本市)、韋華さん(長野市)、輪湖正行さん(松本市)に敢闘賞が贈られました。
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本棋戦は2回戦からの棋譜と観戦記が、来年の信濃毎日新聞夕刊に順次掲載されます。準決勝の2局と決勝戦は朝刊に掲載され、決勝戦は下島陽平八段(駒ケ根市出身)が観戦記を担当し、元日からの朝刊囲碁欄で紹介されます。
結果は次の通り(左が勝者、△は黒番) 1回戦は勝ち負けのみ
【1回戦】
関谷 勝 ○ー× 古川 友暉
(飯山市) (佐久市)
小野寺 翔 ○ー× 小林 博省
(松本市) (飯田市)
韋 華 ○ー× 武林 俊之
(長野市) (松本市)
井上 亮 ○ー× 佐藤 信利
(茅野市) (佐久市)
羽田 晋一 ○ー× 矢島 千城
(長野市) (箕輪町)
鈴木 雄貴 ○ー× 青木 幹雄
(松本市) (坂城町)
山崎 克彦 ○ー× 中野 勝治
(上田市) (坂城町)
樋口 司 ○ー× 福澤 秀伸
(松本市) (伊那市)
輪湖 正行 ○ー× 田中 博己
(松本市) (長野市)
林 睦之 ○ー× 油井 康修
(箕輪町) (上田市)
中村 功 ○ー× 栗原 吉彦
(伊那市) (長野市)
米倉 丈博 ○ー× 桶田 勇
(松本市) (佐久市)
太田 稔 ○ー× 早矢仕 昭
(安曇野市) (長野市)
中村 富治 ○ー× 中田 吉亮
(上田市) (下諏訪町)
原 光王 ○ー× 清水 正夫
(坂城町) (長野市)
上條 浩平 ○ー× 原 孝行
(松本市) (飯田市)
【2回戦】
小野寺 中押し △関 谷
△井 上 中押し 韋
羽 田 中押し △鈴 木
山 崎 時間切 △樋 口
△輪 湖 7目半 林
△米 倉 18目半 中村功
△太 田 中押し 中村富
△上 條 1目半 原
【準々決勝】
小野寺 中押し △井 上
△羽 田 中押し 山 崎
米 倉 中押し △輪 湖
△上 條 時間切 太 田
【準決勝】
小野寺 中押し △羽 田
△上 條 中押し 米 倉
【3位決定戦】
△羽 田 中押し 米 倉
【決 勝】
△小野寺 2目半 上 条
「従来のトーナメント戦では、1回戦で終わってしまうと物足りない」という、遠方からの参加者の声に応え、敗者復活戦を導入しました。
熱戦が相次いだ令和初の県アマ選手権大会
県内各地区から32人の強豪が集った。
今大会、最年長の中村さんVS最年少の中学生、中田君
約70歳差の対局は、中村さんが貫録の勝利
各地区から出場の若手の健闘も目立った。
1回戦屈指の好カード、韋さん(県内4冠王)VS武林さん(29年度 県アマ選手権優勝者)
注目の対局を制した韋さんだったが、2回戦では井上さんが韋さんを破る金星をあげた。
県タイトル経験者の原光王さんと上條さん、さらには今回の南信予選1位の原孝行さんらが集った激戦ブロックも。
決勝戦の小野寺翔くん(右)と上條浩平さん
決勝戦、終盤の様子。参加選手たちが見守る。
8月4日に開催された、中信地区大会の塩尻会場の様子。
子供から大人まで計55人が参加し、囲碁を楽しんだ。
県大会出場者を決めるAリーグと、ハンデ戦のB・Cリーグが行われた。