第27回県女流アマ囲碁まつり(信濃毎日新聞社)
土屋有穂さんが初優勝 2位は倉科陽子さん
第27回県女流アマ囲碁まつり(主催・信濃毎日新聞社、日本棋院県本部)は10月11日、長野市松岡の市リサイクルプラザで開催されました。
小学校3年生から80歳代までの18人が参加し、ハンディなしの無差別クラス(雪組)とハンディ戦の一般クラス(二段以下・月組)に分かれ、スイス方式4回戦で競いました。
無差別クラスには12人が出場し、4回戦を終えて小西優香さん(松本市)、土屋有穂さん(中野市)、倉科陽子さん(松本市)の3人が3勝1敗で並び、スイス方式による獲得点数を比べた結果、土屋さんが僅差で1位となり、初優勝を飾りました。2位は倉科さん、3位が小西さんでした。
1、2位の土屋さんと倉科さんは、全日本女流アマ選手権大会が来春に都内で開催されれば、県代表として出場します。
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土屋さんは前回の第26回囲碁まつりで、優勝候補の倉科さんを破り、倉科さんの4連覇を阻みましたが、自身は最終の4回戦で敗れ、3位にとどまりました。今回は再び倉科さんを下し、2勝同士で対戦した小西さんとの一戦で半目負けを喫したものの4回戦で勝利を収め、念願の栄冠を手にしました。
土屋さんは表彰式の後、「今日は接戦ばかりでしたが、優勝できて本当にうれしいです」と笑顔で語りました。
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6人が出場した一般クラス(ハンディ戦・月組)も3人が3勝1敗で並ぶ競り合いとなり、無差別クラスと同様、スイス方式による獲得点数により石川みつ子さん(中野市・二段)が優勝し、2位は吉澤里子さん(飯山市・5級)、3位は勝山幸千代(さちよ)さん(須坂市・二段)でした。
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新型コロナの影響で県レベルの大会は春以降、軒並み中止となっており、今大会は4月の信毎新鋭戦以来の久々の大会でした。けれども出場者はいつもより少なくなり、例年の3クラス分け(雪組、月組、花組)ではなく、2クラス分けで行うこととなりました。
また、対局場に広い大会議室を用意し、距離を置いて対局盤を並べ、絶えず換気を行いながら、選手たちはマスク着用で盤面を注視する異例の大会となりました。
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各クラスの上位3人は次の通り。
▽無差別クラス・雪組=12人
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土屋 有穂(中野市)
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倉科 陽子(松本市)
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小西 優香(松本市)
▽一般クラス・月組=6人
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石川みつ子(中野市・二段)
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吉澤 里子(飯山市・5級)
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勝山幸千代(須坂市・二段)
新型コロナ対応で距離を置いて対局盤を並べた会場
年齢差70歳余の一戦。小林富子さん(左)と小3の韋禕さん
初の栄冠を手にした中野市の土屋有穂さん
3勝の小西優香さん(左)と2勝1敗の倉科陽子さんの4回戦