第28回県女流アマ囲碁まつり(信濃毎日新聞社)
栄冠は小4の韋禕さん 2位は田川昌子さん
第28回県女流アマ囲碁まつり(主催・信濃毎日新聞社、日本棋院県本部)は10月17日、長野市松岡の市リサイクルプラザで開催されました。
未就学児から80歳代の24人が参加し、ハンディなしの無差別クラス(雪組)とハンディ戦の一般クラス2クラス(月組は二段・初段、花組は級位者)の計3クラスに分かれて対局。雪組は手合い時計(1局の持ち時間45分)を使ってスイス方式4回戦で競い、月組はスイス方式3回戦で、花組はリーグ戦で競いました。
無差別クラスは12人が出場し、4回戦を打ち終えた段階で5人が3勝1敗で並ぶ混戦となりましたが、スイス方式の獲得点数により、長野市城東小4年の韋禕(ウィ・イ)さん(長野市)が初優勝に輝きました。3回戦を終えて全勝の倉科陽子さん(松本市)は4回戦で田川昌子さん(松本市)に敗れて3位、勝った田川さんが2位に浮上しました。
韋さんは6月の第42回少年少女囲碁県大会の小学生Aクラスで優勝するなど、このところ力をつけてきており、今回の優勝を「うれしいです」と感激していました。
3勝1敗の木島かれんさん(松本市)は初戦で韋さんと対局し、時間切れで敗れたことが響き、前回第27回優勝の土屋有穂さん(中野市)は最終局で木島さんと対戦、半目負けを喫して2勝2敗でした。もう一人の3勝1敗、中野市南宮中2年の岡遥花さん(中野市)は2回戦で韋さんと当たり、4目半負けの接戦でした。
1位の韋さんと2位の田川さんは、2022年春に都内で開催される全日本女流アマ選手権大会に、長野県代表として出場する予定です。
ハンディ戦の一般クラス・月組は8人が出場し、80歳代の上島文子さん(長野市・二段)が3勝で優勝を飾りました。2位は2勝1敗の勝山幸千代さん(須坂市・二段)、3位は2勝1敗の伊那市伊那東小4年の山田琴葉(ことは)さん(伊那市・初段)でした。
同じく2勝1敗だった田附智代さん(長野市・二段)は、入賞を若手に譲りました。また2回戦で上島さんと対戦した須坂市小山小6年の小山真宝(まほ)さん(須坂市・初段)は、好局を終盤の見落としで失い、残念だったと思います。
もう一つの一般クラス・花組は4人の級位者が出場、総当たりのリーグ戦で競いました。優勝は3勝の吉澤里子さん(飯山市・4級)でした。来春小学校に上がる6歳の丹野結衣(ゆい)ちゃん(伊那市・14級)は1勝し、3位でした。お姉さんの綸さん、麗さんは名古屋市へ移って日本棋院中部総本部の下島陽平八段の内弟子となり、プロを目指しています。
各クラスの上位3人は次の通り。
▽無差別クラス・雪組=12人
①韋 禕(長野市)
②田川 昌子(松本市)
③倉科 陽子(松本市)
▽一般クラス・月組=8人
①上島 文子(長野市・二段)
②勝山幸千代(須坂市・二段)
③山田 琴葉(伊那市・初段)
▽一般クラス・花組=4人
①吉澤 里子(飯山市・4級)
②山﨑 幸子(長野市・3級)
③丹野 結衣(伊那市・14級)
3クラスに分かれて競い合った県女流アマ囲碁まつり
雪組優勝の上島文子さん(右)と小6の小山真宝さんの対局
熱戦だった小4・山田琴葉さん(左)と中1・江藤羽奏さん(伊那市)の一戦
韋さん(左)と倉科陽子さん。倉科さんが実力を見せて勝利した
初優勝を飾った小学4年生の韋禕さん